
弊社は特殊鋼・ステンレス・銅合金において鋼種・形状・寸法・表面処理において入手性に課題がある際に世界各国から材料を探すのを得意としております。これまで入手困難な材料を見つけることで、お客様の成長を支えてきました。
またお客様に寄り添いながら新材料の導入を支援するため、発掘からサンプル評価、工場監査まで支援をさせて頂いております。お客様は主要業務に専念頂き、探すのが面倒な金属材の調達をお任せ頂けます。
特殊鋼や銅合金部材を入手するのに、入手性に課題になりますがそれはなぜでしょうか?理由として大きく3つあります。
ニッチな金属材は仕様がマッチしているところを探すことが難しいケースがあります。鉄鋼メーカーなども製品リストにないけど生産している鋼種や逆に製品リストにあるけど製造していない鋼種があります。加えて、形状・寸法・表面処理・幾何公差なども加味すると金属材を別工場で加工する必要があり設備の制約上できないこともあります。仮に製造できるとしても最低購入数が大きすぎて合わないなどもあります。
仮に鋼種や寸法などの条件に合う金属材があったとしても次の課題として品質があります。特に試作ではうまくいっても量産になると製造方法が異なり品質の安定化などの課題がございます。また、例え一流メーカーの材料であっても、お客様での加工・変形後の性能は保証してくれません(熱処理後の硬度など)。
コストは購入検討プロセスにおいて必ず気にするところになります。国や企業文化によってはコストの優先度が異なります(最優先のところもあれば、最後の検討項目になるところもあります)。ただどのケースにおいても想定している・期待されている品質レベルというのもあります。品質レベルというのは寸法や公差のように明文化されているようなものもあれば、刃物の研磨具合・研磨フィーリングのように非常に言語化が難しいものもあります。
検討時点での納期の確認も大事ですが、いざ商業化をするとなった際に納期がブレることがあります。原材料が大企業だと保守的な回答をする一方、加工先が中小企業だと想定外にブレたり 原材料や加工においてリスクがないか納期にブレがあったりするのかあらかじめ確認しておく事でリスクを低減できます。
なぜエンサーブは入手困難な特殊鋼・ステンレス・銅合金を見つける事ができるのか。それは「お客様に鍛えて頂いたから」です。以下詳細をご案内いたします。
特殊鋼や銅合金はその国その国のニーズから独自に進化してきた鋼種(化学成分、物理的性質、機械的性質、加工後の特性など)や形状、寸法、外観がございます。「こういうのは無いか」「ああいうのは無いか」とご相談を頂き、全力で探すのを繰り返してきた弊社故に世界各国の材料・加工メーカー様の得意不得意が分かるようになってきました。また、条件にピタリとあてはまらなくても用途や実績を加味して条件緩和を提案することで金属材の調達を支援することもあります。MOQについても弊社がまとめて購入し、分納することで条件を合わすことなどもしています。
弊社では段階的にお客様に提案した材料が受け入れられるか評価頂く方法を一緒に考え、提案しています。具体的には段階的に量を増やして商業化でも品質が安定するか、狙った品質レベルを達成するために検査の自動化なども提案しています。
コストはお客様の基準に合わせて変動します。あらかじめ外観を含めた品質条件を明確にできるほど、より正確なコストを算出できるようになります。弊社では単に仕入先様の価格を買い叩くような事はせず、外観基準の見直しや工程の自動化、別工法の提案などによりお客様にも仕入先にも喜んで頂ける提案をするよう心掛けております。
納期については検討時点での納期の確認も大事ですが、原材料や加工においてリスクがないか納期にブレがあったりするのかあらかじめ確認しておく事でリスクを低減できます。製造から直接納品だけでなく、在庫・分納する事で納期コントロールすることもあります。
お客様自身でやろうとすると何百時間もかかる事も弊社であれば数時間で解決できるかもしれません。もしお客様が材料探しに時間をかけているのであれば弊社が材料・部材探しを支援することで、製品開発に専念できるよう支援致します。
珍しい特殊鋼の安定供給に悩まれていたお客様のサプライチェーン切替を支援した事例をご紹介致します。