すぐに利用可能な状態で納品

弊社はお客様の現場ですぐ利用できる形状・梱包状態にて加工(薄くする、硬くする、切る、削るなど)した状態での納品をさせて頂いております。加工時にものづくりのノウハウを活かし、お客様が気づかない点も先回りして各種確認致します。また懸念に対する解決策(AIカメラによる外観検査など)を提案させて頂くこともございます。

用途に応じて外観、平坦度、直線度、寸法公差、溶接への耐性など求められる鋼材に性能は様々です。同様に梱包荷姿での指定があったりと細々と確認すべき項目があります。すべてを最初から全てを満たすのは難しいため、通常試作を行いフィードバックを確認してから量産化に取り組んでおります。

材料メーカーの「できること」と材料ユーザーの「もとめること」に差があることがあります。例えば日本の刃物材において関東では生材(焼入れ前の柔らかい材料)での納品を求められることに対し、関西では焼入れ材(焼入れ後の硬い材料)での納品を求められることがあります。具体的に確認すべき点は大きく4つあります。

鋼種・形状など基礎的な仕様

材料ユーザー様が入手がしずらい鋼種・金属種類や、一般的には入手できない形状(バー材や線材では出回っているがコイル・鋼板ではでまわっていないなど)でお求めになることがあります。背景として既存の汎用材では何らかの理由で不十分な点(耐食性、耐摩耗性など)があり代替材として調べたところ入手しずらい鋼種の存在をしったり、海外のエンドユーザー様から要求されていたりするケースもあります。

寸法・公差など数値化できる仕様

材料ユーザー様が安定的に加工・使用できるようにするために、寸法・各種公差(幾何、形状)などあらかじめ定量的に定められているものがあります。また、納品前に約束はできないものの、材料ユーザー様での加工後に求められる仕様(「焼入焼戻の後に硬度がHV〇〇〇以上ある」など)もあります。

外観など数値化しにくい仕様

材料ユーザー様の中には外観への要求が特殊であったり、相対的にシビアであったりするケースがあります。特に日本は外観基準が総じて高く、海外では受け入れられても国内では受け入れられないこともままあります。問題なのは外観に関してシビアといってもどれくらいシビアなのか明確な基準がないことです。

あらかじめ加工

材料ユーザ様が材料受入れ後すぐに加工できるようあらかじめ加工(すぐに研磨できるよう熱処理してある、モーターとして組立られるようモーターコア・ステータ―の形状まで積層してある、など)されていることを求められることがございます。

購入ロット・納品形態

材料ユーザー様の中には数カ月分、中には数年分の材料をまとめて在庫保管するところもあればジャストインタイムで少量定期的に納品希望されるところもあります。また、納品形態も要望(パレットに、木箱に、コイルの向き、トラックのタイプなど)がある場合がございます。

なぜエンサーブは利用可能な状態で納品できるのか

上記のような要望に対し、弊社では以下のようにしてお客様のご要望に添えるように致します。なぜエンサーブは入手困難な特殊鋼・ステンレス・銅合金を希望の納品形態で提案できるのか。それは「様々なメーカー・技術の組み合わせができるから」です。

事前のヒアリング

材料仕様というのは以外と全てカッチリきまっているわけではなく、長年同じ仕入先様とつくりこんでいたりすると曖昧だったりすることがあります。特に条件が曖昧なケース(外観基準や、加工後の仕様や仕上がり)があると難易度が高くなります。ましてや、国をまたいで調達となると、なかなか現場確認などがしずらい、言語が異なりコミュニケーションがとりずらいといった難しさもあります。そこで弊社では以下にて事前ヒアリングをさせて頂いております。

・各条件の数値化

・見本品の入手(物理的なモノがあると良い・悪いの判断がしやすいです)

・用途の確認(用途から仕様の緩和や厳守すべき点がわかってきます)

・現状の納品形態・数量(梱包荷姿や、納品ロット、年間数量などから価格も変わってきます)

・お問合せの背景(品質、納期遵守、価格などの課題はどこか)

提案

お客様の要望を満たすことは簡単ではありません。金属材はその国その国のニーズから独自に進化してきた鋼種(化学成分、物理的性質、機械的性質、加工後の特性など)や形状、寸法、外観基準がございます。特に日本は外観基準が世界最高レベルに厳しかったりします。そこで弊社では「すぐに利用いただける材料」とできるよう以下の提案をしています。

・お客様の用途から、他国でも同じ用途で使用されている鋼種

・お客様での加工負担を減らすための追加工(焼入焼戻、荒加工など)

・用途から逆算した公差などの見直し

・外観基準案の提案(「800ルーメン、2m離れる、1方向から見えるキズなきこと」などと定義)

・工程の自動化提案(AIカメラによる全量外観検査の実施など)

・在庫保有による納品(MOQに対して弊社がまとめて購入、在庫し、分納)

・目標達成に向けた新しいメーカーの組合せ

すり合わせ

提案のあと、お客様とのすり合わせが始まります。想定外のトラブルや課題が発生するのがつきものですので、サンプル評価をしながらすり合わせていくかたちとなります。安心して「すぐに利用いただける材料」になるまで徹底的にすりあわせをいたします。

なぜエンサーブに頼むのか

弊社は特殊鋼・ステンレス・銅合金において鋼種・形状・寸法・表面処理において入手性に課題がある際に世界各国から材料を探すのを得意としております。これまで入手困難な材料を見つけることで、お客様の成長を支えてきました。
またお客様に寄り添いながら新材料の導入を支援するため、すぐり利用かのうな状態まで準備させていただくことでお客様の事業継続・発展を支援をさせて頂いております。お客様は主要業務に専念頂き、探すのが面倒な金属材の調達をお任せ頂けます。

珍しい特殊鋼の安定供給に悩まれていたお客様のサプライチェーン切替を支援した事例をご紹介致します。