インフレと各メーカーの生産キャパ不足は特にヨーロッパや北米が顕著に影響を受けております。何かをつくろうにもできないか、コンテナ船の出荷予約ができない状況です。よって遅延が頻繁に発生しております。
現在、各国の投資計画が旺盛で、原材料は奪い合いに近い状況となっております。よって原材料は不足気味で価格はここ1年上昇傾向にあります。
このような状況下では下記対策が打てると思われます。
最も効果的な方法は十分前もってサプライヤーと供給計画を立てて、早めに発注をしておく事です。とはいえ突発的な供給懸念は起きてしまいがちな為、下記対策を弊社では実施しております。
一度に沢山作ろうとすると製造メーカーは新規顧客向け割当を増やす事になります。既存顧客で忙しい製造メーカーにとってきちんと納期を遵守できるか心配してしまいます。そこで小さいロットに刻む事で早期の供給開始を検討できます。弊社であればそのような小ロットを複数集めてまとめて供給する事も可能です。
最終手段として、購入価格を上げる事であります。本来購入価格を上げてまで納期を前倒しする事は、購入メーカーにとっては勿論、製造メーカーにとっても望ましくはなかったりします。製造メーカーにとっては既存顧客への納期遅延リスク、突発的な生産計画の変化点が品質リスクを生む事になるからです。一部の製造メーカーはそういった緊急対応に応えられるようにしているところもあるため、手段としてはあると頭にいれて置くのも手です。
価格統制をするため、仕入先同士で競合する環境を作り出すことは重要です。複社発注は安定供給にもつながります。最も効果的な方法は決まった少数の仕入先だけから調達している場合、特に1社から仕入れてる場合、他の代替先を見つける事です。以下2ステップで代替仕入先を発掘・評価できます。
その為、今購入している材料または部品が本来求められている機能や形状、担保すべき品質は何なのか可能な限り定量的に視える化する事です。絶対必要なモノとあればいいモノと優先度を分ける事も有効です。その上で、代替できそうな仕入先を探して評価し、採用する事で既存仕入先からすると脅威になり価格を見直す圧力となります。くどいようですが、妥当な競争は安定調達にもつながります。
他の調達先を探す上で注意しないといけないのは品質です。安かろう悪かろうという言葉の通り、コストを低減することは一定品質が下がる可能性もあります(下がらない可能性もあります)。その為、最初の時点で用途や求める品質レベルを明確にした上で代替先を探すのがよいです。中にはいま求める品質レベルがそもそも何なのか分からない事があります。その場合、使用用途や使用期間から振り返って品質レベルを定義するのが良いでしょう。.
最後に、弊社は特殊金属や合金(帯鋼、棒材、コイル材、ニアネットシェイプ材)に特化し、忙しいあなたのパートナーとしてこれらの品質、コスト、供給に関する悩みを解決することに世界中を奔走する会社です。何かあればお気軽にご相談下さい。喜んで支援させて頂きたいと思います。